この記事の監修
石橋優介 一級建築士
一級建築士・管理建築士を保有する建築士であり、個人設計事務所、組織設計事務所を経て2019年に石橋優介建築設計事務所を主宰。個人邸宅から店舗、官庁案件まで幅広く設計活動を行う。
本記事は1級建築士の監修のもと、カーポートの工事費込み相場から見積の正しい見方まで徹底解説します。
プロのアドバイス施工のプロ(建築士)が最初に見る|カーポートの値段判断基準
なぜ「本体価格」だけで判断すると失敗するのか
カーポートの広告やチラシでは「本体価格○○万円〜」という表示をよく見かけますが、実際の支払い総額は本体価格の1.5〜2倍以上になるケースがほとんどです。本体価格には基礎工事、土間コンクリート、既存撤去、残土処理などの費用が含まれていないため、最終的な見積金額を見て驚く方が後を絶ちません。
特に注意が必要なのは、地盤の状態や敷地条件によって追加工事が発生する場合です。軟弱地盤では地盤改良が必要になり、傾斜地では土留め工事が追加されることもあります。本体価格だけで業者を選ぶと、後から高額な追加請求を受けるリスクがあります。



プロが重視するのは”総額”と施工条件
建築士や外構のプロが見積を評価する際に最も重視するのは、工事費込みの総額と、その内訳の妥当性です。同じカーポートでも、基礎の深さ、コンクリートの厚み、配筋の有無によって耐久性は大きく変わります。
また、敷地の状況(傾斜、既存構造物、土質、排水)を正確に把握し、必要な工事を適切に見積もっているかがポイントです。安い見積ほど、これらの項目が曖昧になっている傾向があります。施工後のトラブルを避けるためには、総額だけでなく「何にいくらかかるのか」を明確にした見積書が不可欠です。
結論:カーポートの値段相場は工事費込みでここまで変わる
工事費込み総額の目安レンジ(安い/標準/高額)
2026年現在、カーポートの工事費込み総額の相場は以下のようになっています。
| グレード | 1台用 | 2台用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 安価グレード | 20〜35万円 | 35〜60万円 | アルミ製・標準サイズ・平地施工 |
| 標準グレード | 35〜60万円 | 60〜100万円 | ポリカ屋根・土間コンクリート込み |
| 高額グレード | 60〜120万円 | 100〜200万円 | 積雪対応・デザイン性・特殊施工 |
標準的な2台用カーポートで、工事費込みの総額は70〜90万円程度が相場の中心です。ただし、地域や条件によって大きく変動します。



値段差が生まれる主な要因
カーポートの値段に差が生まれる主な要因は以下の通りです。
- 本体のグレード:メーカー(LIXIL、YKK AP、三協アルミなど)、屋根材(ポリカーボネート、アルミ、スチール折板)、柱の太さ・本数
- 耐久性能:積雪対応(20cm、50cm、100cm以上)、耐風圧性能、地震対策の有無
- サイズと台数:1台用、2台用、3台用、ワイドタイプ、高さ調整
- 施工条件:地盤の状態、既存構造物の撤去、土間コンクリートの範囲と厚み、傾斜・高低差の有無
- 地域差:雪国仕様、塩害地域対応、都市部と地方の工賃差
特に積雪仕様と土間コンクリートの有無は、総額を大きく左右する要素です。見積を比較する際は、これらの条件が揃っているかを必ず確認しましょう。
特に注意が必要なのは、地盤の状態や敷地条件によって追加工事が発生する場合です。軟弱地盤では地盤改良が必要になり、傾斜地では土留め工事が追加されることもあります。本体価格だけで業者を選ぶと、後から高額な追加請求を受けるリスクがあります。



プロが重視するのは”総額”と施工条件
建築士や外構のプロが見積を評価する際に最も重視するのは、工事費込みの総額と、その内訳の妥当性です。同じカーポートでも、基礎の深さ、コンクリートの厚み、配筋の有無によって耐久性は大きく変わります。
また、敷地の状況(傾斜、既存構造物、土質、排水)を正確に把握し、必要な工事を適切に見積もっているかがポイントです。安い見積ほど、これらの項目が曖昧になっている傾向があります。施工後のトラブルを避けるためには、総額だけでなく「何にいくらかかるのか」を明確にした見積書が不可欠です。
結論:カーポートの値段相場は工事費込みでここまで変わる
工事費込み総額の目安レンジ(安い/標準/高額)
2026年現在、カーポートの工事費込み総額の相場は以下のようになっています。
| グレード | 1台用 | 2台用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 安価グレード | 20〜35万円 | 35〜60万円 | アルミ製・標準サイズ・平地施工 |
| 標準グレード | 35〜60万円 | 60〜100万円 | ポリカ屋根・土間コンクリート込み |
| 高額グレード | 60〜120万円 | 100〜200万円 | 積雪対応・デザイン性・特殊施工 |
標準的な2台用カーポートで、工事費込みの総額は70〜90万円程度が相場の中心です。ただし、地域や条件によって大きく変動します。



値段差が生まれる主な要因
カーポートの値段に差が生まれる主な要因は以下の通りです。
- 本体のグレード:メーカー(LIXIL、YKK AP、三協アルミなど)、屋根材(ポリカーボネート、アルミ、スチール折板)、柱の太さ・本数
- 耐久性能:積雪対応(20cm、50cm、100cm以上)、耐風圧性能、地震対策の有無
- サイズと台数:1台用、2台用、3台用、ワイドタイプ、高さ調整
- 施工条件:地盤の状態、既存構造物の撤去、土間コンクリートの範囲と厚み、傾斜・高低差の有無
- 地域差:雪国仕様、塩害地域対応、都市部と地方の工賃差
特に積雪仕様と土間コンクリートの有無は、総額を大きく左右する要素です。見積を比較する際は、これらの条件が揃っているかを必ず確認しましょう。
カーポートの値段相場【台数別】
カーポート 値段 1台の相場と注意点
1台用カーポートの工事費込み相場は20万円〜60万円程度です。内訳は本体価格が10〜30万円、基礎・組立工事が5〜15万円、土間コンクリート(約10㎡)が5〜15万円となります。
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 本体価格(標準) | 15〜25万円 | 間口2.4〜3.0m、奥行5.0m程度 |
| 基礎・組立工事 | 8〜12万円 | 柱4本分の基礎工事含む |
| 土間コンクリート | 6〜15万円 | 約10㎡、厚み10cm、ワイヤーメッシュ入り |
| 既存撤去・処分 | 3〜8万円 | 古いカーポートがある場合 |
注意点として、1台用でも「後方支持タイプ(片側支柱なし)」は強度が高く、本体価格が10万円以上高くなることがあります。また、高さを上げる場合(SUV対応など)も追加費用が発生します。



カーポート 値段 2台・3台の相場と構造差
2台用カーポートの工事費込み相場は60万円〜100万円程度が標準的です。3台用になると構造が大型化し、100万円〜200万円以上となります。
| 台数 | 本体価格 | 工事費込み総額 | 構造の特徴 |
|---|---|---|---|
| 2台用(並列) | 30〜50万円 | 60〜100万円 | 間口5〜6m、柱4〜6本 |
| 3台用 | 60〜100万円 | 120〜200万円 | 間口7.5〜9m、柱6〜8本、梁補強必須 |
2台用は「M合掌タイプ(中央柱あり)」と「ワイドタイプ(柱が少ない)」で価格差があります。ワイドタイプは開放感がありますが、本体価格が1.3〜1.5倍高くなります。3台用は梁のスパンが長くなるため、積雪地域では必ず耐雪強度を確認してください。
土間コンクリートの面積も増えるため、2台用で15〜30万円、3台用で25〜50万円程度の追加費用を見込む必要があります。
カーポートの値段が変わる条件【雪・風・地域】
雪国・多雪地域で高くなる理由
積雪地域では、一般地仕様に比べて1.3〜2倍の価格になることが一般的です。これは柱の太さ、梁の補強、屋根材の強度、基礎の深さなどがすべて強化されるためです。
| 積雪強度 | 対応地域 | 価格への影響 |
|---|---|---|
| 一般地(積雪20cm程度) | 関東・関西・九州など | 標準価格 |
| 積雪50cm対応 | 北関東・北陸の一部 | +15〜30万円 |
| 積雪100cm対応 | 北陸・東北・北海道 | +30〜60万円 |
| 積雪150cm以上対応 | 豪雪地帯 | +50〜100万円(スチール折板など) |
雪国では「下ろし雪」のスペース確保や、融雪装置の設置を検討するケースもあり、さらに費用が上乗せされます。積雪強度が不足していると、屋根の倒壊や柱の破損につながるため、必ず地域の基準に合った仕様を選んでください。



耐風・積雪タイプによる価格差
カーポートは風圧にも弱く、台風の多い地域では耐風圧性能が重要です。一般的な耐風圧強度は風速34m/s程度ですが、沿岸部や高台では風速38〜42m/s対応が推奨されます。
耐風仕様にすると、本体価格が5〜15万円程度上乗せされます。また、塩害地域(海岸から2km以内)では、アルミ材に特殊なコーティングが施された防錆仕様が必要となり、さらに5〜10万円の追加費用がかかります。
地盤が軟弱な地域では、基礎の深さを通常の60cmから80〜100cm以上に深くする必要があり、基礎工事費が1.5〜2倍になることもあります。見積時に必ず「地盤調査の有無」と「基礎深さ」を確認しましょう。
カーポートの値段 内訳を分解【工事費込み】
本体価格・標準工事費・追加工事費の内訳
カーポートの総額を正しく理解するには、内訳を細かく分解することが重要です。以下は標準的な2台用カーポート(積雪20cm対応)の内訳例です。
| 項目 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 35万円 | カーポート本体・屋根材・柱・梁 |
| 運搬・搬入費 | 2万円 | 現場までの運搬・荷下ろし |
| 基礎工事(柱6本分) | 12万円 | 掘削・配筋・生コン打設 |
| 組立・設置工事 | 8万円 | 柱・梁・屋根の組み立て |
| 土間コンクリート(20㎡) | 20万円 | 砕石・配筋・生コン厚み10cm |
| 諸経費 | 3万円 | 現場管理・産廃処理・清掃 |
| 合計(税込) | 80万円 | 標準工事の場合 |
見積書でこれらの項目が明記されているかを必ず確認してください。「一式○○万円」とまとめられている場合は、内訳の開示を求めましょう。



土間コンクリート・撤去・残土処理の費用
カーポート工事で見落とされがちなのが、土間コンクリート・既存撤去・残土処理の費用です。これらは現場の状況によって大きく変動します。
| 項目 | 単価目安 | 変動要因 |
|---|---|---|
| 土間コンクリート | 8,000〜12,000円/㎡ | 厚み・配筋の有無・仕上げ方法 |
| 既存カーポート撤去 | 3〜8万円 | サイズ・材質・処分費 |
| 既存コンクリート斫り | 3,000〜5,000円/㎡ | 厚み・面積・処分費 |
| 残土処理 | 5,000〜15,000円/㎥ | 土質・処分場までの距離 |
| 砕石敷き均し | 2,000〜3,000円/㎡ | 厚み・転圧の有無 |
特に既存のカーポートやコンクリートがある場合、撤去・処分費だけで10〜20万円以上かかることもあります。見積依頼時には、現場の状況を正確に伝え、撤去の有無を明確にしておきましょう。
土間コンクリートは「厚み10cm・ワイヤーメッシュ入り」が標準ですが、大型車や重量車を停める場合は厚み12〜15cmへの変更が推奨されます。この場合、㎡あたり1,000〜2,000円の追加費用が発生します。
品質で差が出る施工ポイント|建築士監修
配筋・コンクリート厚みで耐久性は変わる
カーポートの寿命を左右するのは、基礎の配筋とコンクリートの厚みです。安価な施工では配筋を省略したり、コンクリート厚を薄くしたりすることがあり、数年で柱が傾くトラブルが発生します。
| 施工内容 | 標準仕様 | 手抜き施工の例 |
|---|---|---|
| 基礎の深さ | GL-60cm以上(積雪地は80cm) | GL-40cm程度で浅い |
| 基礎の配筋 | D10またはD13鉄筋を縦横配置 | 配筋なし、または1本のみ |
| 土間コンクリート厚 | 10cm(ワイヤーメッシュ入り) | 7〜8cm、メッシュなし |
| 生コン強度 | 21N/mm²以上 | 18N/mm²の低強度 |
配筋のないコンクリート基礎は、ひび割れや破損のリスクが極めて高く、台風や地震で倒壊する危険があります。見積書に「配筋の有無」が明記されているか、施工写真の提出を求めることが重要です。



排水・勾配・地盤で後悔しないために
カーポート設置後によくあるトラブルが、水たまりの発生や排水不良です。土間コンクリートには必ず勾配(1〜2%程度)をつけ、雨水が敷地外や排水溝に流れるよう設計する必要があります。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 勾配の確認:土間コンクリートに1〜2%の勾配があるか、排水先は適切か
- 排水設備:U字溝や雨水桝への接続、オーバーフロー対策
- 地盤の状態:軟弱地盤の場合は砕石厚を増やす、または地盤改良が必要
- 隣地への影響:雨水が隣地に流れ込まないよう配慮
地盤が軟弱な場合、数年でコンクリートが沈下し、ひび割れや不陸が発生します。施工前に地盤調査を行い、必要に応じて砕石層を20〜30cmに厚くするか、地盤改良を検討してください。追加費用は3〜10万円程度ですが、後からの修正は数十万円かかります。
見積で失敗しないチェックリスト【プロ視点】
見積書で必ず確認すべき項目
カーポートの見積書を受け取ったら、以下の項目が明記されているかを必ずチェックしてください。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 本体の仕様 | メーカー名・型番・サイズ・耐積雪強度・耐風圧強度 |
| 基礎工事の内容 | 深さ・配筋の有無・生コン強度・柱本数 |
| 土間コンクリート | 面積・厚み・配筋(ワイヤーメッシュ)の有無・勾配 |
| 既存撤去 | 撤去物の内容・処分方法・処分費 |
| 追加工事の可能性 | 地盤改良・残土処理・排水工事の要否 |
| 保証内容 | 製品保証・施工保証の期間と範囲 |
| 支払条件 | 着手金・中間金・完成金の割合と時期 |
「一式」や「別途」という表記が多い見積は要注意です。具体的な数量・単価・仕様が記載されていない場合は、詳細な内訳を求めましょう。



安すぎる見積に潜むリスク
相場より極端に安い見積には、必ず理由があります。安さだけで業者を選ぶと、施工不良や追加請求、アフターサービスの欠如などのリスクが高まります。
安い見積に潜むリスクの例:
- 配筋の省略:基礎や土間コンクリートの配筋を省き、耐久性が大幅に低下
- コンクリート厚の不足:規定より薄いコンクリートで、ひび割れや沈下が発生
- 本体のグレードダウン:耐積雪・耐風圧性能が不足した安価な製品を使用
- 追加工事の後出し:見積に含まれていない工事を後から請求
- 施工の外注・下請け多用:品質管理が行き届かず、施工ミスが発生
- 保証の欠如:施工保証がない、または短期間で終了
適正価格の見極め方として、複数業者(3〜5社)から相見積もりを取り、中央値を基準に判断することをお勧めします。最安値と最高値を除いた平均が、その地域・条件での適正価格の目安です。
また、異常に安い見積を提示する業者には、「なぜこの価格が可能なのか」を具体的に質問してください。合理的な説明ができない場合は、避けるべきです。
どこに依頼すべき?外構専門店とホームセンター比較
コーナン・カインズなど量販店の特徴
ホームセンター(コーナン、カインズ、コメリなど)でもカーポート販売・施工を行っています。量販店の特徴とメリット・デメリットを整理します。
| 項目 | ホームセンター | 外構専門店 |
|---|---|---|
| 価格 | 標準〜やや安め | 標準〜やや高め |
| 商品選択肢 | 限定的(取扱メーカー・モデルが少ない) | 豊富(複数メーカー対応可能) |
| 提案力 | 標準的(パッケージ商品が中心) | 高い(敷地条件に応じたカスタマイズ) |
| 施工品質 | 外注が多く、業者により差がある | 自社施工または管理体制が整っている |
| アフターサービス | 店舗次第(対応が遅い場合も) | 迅速な対応が期待できる |
| 複雑な施工 | 対応が難しい場合がある | 傾斜地・狭小地でも対応可能 |
ホームセンターは標準的な平地施工には向いていますが、特殊な敷地条件や高品質施工を求める場合は専門店が有利です。



外構専門店が向いているケース
以下のようなケースでは、外構専門店への依頼をお勧めします。
- 積雪地域・強風地域:耐積雪・耐風圧仕様の選定と施工精度が重要
- 傾斜地・高低差のある敷地:土留め工事や特殊な基礎が必要
- 狭小地・隣接建物が近い:施工スペースが限られ、高度な技術が必要
- デザイン性重視:建物や外構全体との調和を考慮した提案が必要
- 既存構造物の撤去が複雑:古いカーポート、ブロック塀、既存コンクリートの撤去
- 3台用以上の大型カーポート:構造計算や施工管理が重要
- 長期保証・アフターサービス重視:施工後のメンテナンスや修理対応が必要
特に積雪地域や傾斜地では、施工経験の豊富な専門店を選ぶことで、長期的なトラブルを避けることができます。
外構専門店を選ぶ際は、以下のポイントを確認してください。
- 施工実績(写真・事例)の確認
- 建設業許可の有無
- 保証内容(製品保証・施工保証の期間と範囲)
- アフターサービスの体制
- 口コミ・評判の確認
価格だけでなく、長期的な満足度と安心感を重視した業者選びが、カーポート設置成功の鍵です。









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