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外構費用フェンス|10m/20mでいくら?工事費込み相場を建築士が診断

この記事の監修
石橋優介

石橋優介 一級建築士

一級建築士・管理建築士

一級建築士・管理建築士を保有する建築士であり、個人設計事務所、組織設計事務所を経て2019年に石橋優介建築設計事務所を主宰。個人邸宅から店舗、官庁案件まで幅広く設計活動を行う。

石橋優介の一級建築士免許証

1級建築士が監修した本記事で、外構フェンス費用の正しい判断基準をお伝えします。

プロのアドバイス
フェンス費用は「5つの条件」さえ押さえれば、すぐに適正価格が分かります。見積もりを取る前に、この記事でポイントを確認してください。
目次

建築士が教える:フェンス費用が決まる5つの条件

外構フェンスの費用は、単純に「1mあたり○○円」だけでは判断できません。設置目的・素材・長さ・高さ・設置環境という5つの条件が複合的に影響し、最終的な総額が決まります。この章では、見積もりを正しく理解するための基礎知識を解説します。

まず押さえるべき「工事費込み総額」の考え方(本体+標準工事+追加費用)

フェンスの費用を考える際、本体価格だけを見て判断するのは危険です。実際に支払う金額は「本体価格+標準施工費+追加工事費+諸経費」の総額になります。

本体価格はメーカー希望小売価格(定価)の50〜70%程度で仕入れられるケースが多く、標準施工費は1mあたり3,000円〜6,000円が目安です。見積もりを比較する際は、必ず「工事費込み総額」で比較してください。

プロのアドバイス
本体価格だけ安くても、施工費で帳尻を合わせる業者もいます。必ず総額で判断しましょう。

費用が変動する5つの条件(目的/素材/長さ/高さ/設置環境)

フェンス費用を左右する5つの条件は以下の通りです。

1目的:防犯・目隠し・境界明示・デザイン性など、目的によって必要な素材や高さが異なります。

2素材:スチールメッシュが最も安く、鋳物・竹垣が最も高価です。価格差は最大8倍以上になることも。

3長さ:長くなるほど1mあたりの単価は下がる傾向があります(スケールメリット)。

4高さ:1.8m以上になると基礎工事が大掛かりになり、費用が跳ね上がります。

5設置環境:傾斜地・狭小地・既存塀の撤去有無で追加費用が発生します。

「安すぎる見積」に潜むリスクと建築士が見るチェックポイント

相場より極端に安い見積もりには要注意です。以下のような問題が隠れていることがあります。

・基礎工事が簡易的で、数年後に傾く
・支柱の本数が少なく、強風で破損する
・追加費用が後から大量に請求される
・廃材処理費が含まれておらず、不法投棄される

プロのアドバイス
「一式○○万円」で内訳が不明瞭な見積もりは、必ず明細を求めてください。

まず結論:10m/20m設置時の工事費込み相場レンジ

時間がない方のために、まず結論からお伝えします。10mおよび20m設置時の工事費込み相場を素材別・高さ別にまとめました。この金額を基準に、見積もりの妥当性を判断してください。

10m設置の相場レンジ(素材別・高さ別)

10m設置は小〜中規模の住宅で最も多いケースです。以下は標準的な施工条件での目安です。

素材 高さ1.2m 高さ1.8m 高さ2.0m
スチールメッシュ 7万〜12万円 10万〜15万円 12万〜18万円
アルミ格子・目隠し 10万〜20万円 15万〜30万円 20万〜40万円
木目調(樹脂・天然木) 12万〜30万円 20万〜45万円 25万〜55万円
竹垣・鋳物 25万〜45万円 35万〜60万円 45万〜75万円

20m設置の相場レンジ(素材別・高さ別)

20m設置は戸建ての敷地全周や、2辺以上を囲むケースに該当します。長さが増えることでスケールメリットが働き、1mあたりの単価は下がります。

素材 高さ1.2m 高さ1.8m 高さ2.0m
スチールメッシュ 12万〜22万円 18万〜28万円 22万〜35万円
アルミ格子・目隠し 18万〜38万円 28万〜55万円 38万〜75万円
木目調(樹脂・天然木) 22万〜55万円 38万〜85万円 48万〜105万円
竹垣・鋳物 45万〜85万円 65万〜115万円 85万〜145万円

「相場より高くなる条件」と「安く抑えられる条件」

⚠ 高くなる条件

既存フェンスやブロック塀の撤去が必要

傾斜地や軟弱地盤で基礎補強が必要

狭小地で重機が入れない

コーナー部が多い複雑な形状

✓ 安く抑えられる条件

更地への新規設置(撤去不要)

直線的でシンプルな形状

複数業者への相見積もり

外構専門業者への直接依頼

プロのアドバイス
上記の相場表より20%以上高い場合は、追加工事の有無を確認しましょう。

素材別の価格相場|1mあたり本体価格+施工費の内訳

フェンスの素材によって、価格帯・耐久性・メンテナンス性は大きく異なります。ここでは主要4種類の素材について、1mあたりの本体価格と施工費の内訳を解説します。

スチールメッシュフェンス|1mあたり7,000円〜15,000円

最もコストパフォーマンスに優れた素材です。シンプルな格子状で、主に境界明示や防犯目的に使用されます。

本体価格:3,000円〜8,000円/m(定価の50〜60%程度)
施工費:4,000円〜7,000円/m
メリット:低価格、軽量、施工が早い、採光・通風性◎
デメリット:目隠し効果なし、デザイン性△、錆びる可能性あり

プロのアドバイス
予算重視で境界を明示したい場合は、スチールメッシュが最適です。

アルミ格子・目隠しフェンス|1mあたり10,000円〜30,000円

住宅用フェンスで最も人気のある素材です。格子タイプから目隠しタイプまで、デザインバリエーションが豊富です。

本体価格:5,000円〜20,000円/m(定価の40〜60%程度)
施工費:5,000円〜10,000円/m
メリット:錆びにくい、メンテナンスほぼ不要、デザイン豊富
デメリット:完全目隠しは高価、衝撃に弱い

目隠し効果を求める場合は、ルーバータイプや横板タイプを選ぶと効果的です。

木目調(樹脂・天然木)フェンス|1mあたり12,000円〜45,000円

温かみのある外観が特徴で、ナチュラルテイストの住宅に人気です。樹脂製と天然木で特性が異なります。

樹脂製木目調:
本体価格:8,000円〜25,000円/m
施工費:5,000円〜12,000円/m
メンテナンス:ほぼ不要、色褪せしにくい

天然木:
本体価格:10,000円〜35,000円/m
施工費:6,000円〜15,000円/m
メンテナンス:2〜3年ごとに塗装が必要

プロのアドバイス
天然木は見た目が良いですが、メンテナンス費用も考慮して選んでください。

竹垣・鋳物フェンス|1mあたり25,000円〜60,000円

和風住宅や高級住宅街で採用される、意匠性の高い素材です。価格は高いですが、独自の存在感があります。

人工竹垣:
本体価格:15,000円〜40,000円/m
施工費:10,000円〜20,000円/m
特徴:和風の雰囲気、メンテナンス不要

鋳物フェンス:
本体価格:20,000円〜50,000円/m
施工費:10,000円〜15,000円/m
特徴:洋風の重厚感、耐久性◎

高さ別の費用|1.2m/1.8m/2.0mで変わる工事費込み総額

フェンスの高さは、費用に大きく影響する要素です。高くなるほど材料費だけでなく、基礎工事費も増加します。具体的には、高さが1.2mから1.8mになると費用は約1.3〜1.5倍、2.0m以上になると約1.5〜2倍に跳ね上がることも珍しくありません。

これは単に材料が増えるだけでなく、風圧荷重に耐えるための基礎の深さや支柱の太さが変わるためです。「どこまでの目隠しが本当に必要か」を考え、過剰な高さを避けることがコスト最適化の第一歩です。

高さ1.2m(腰高)の費用目安と適した設置場所

高さ1.2mは「腰高」と呼ばれ、境界明示や簡易的な侵入抑止に適しています。基礎工事も比較的簡易で済むため、コストを抑えられます。

費用目安(アルミ格子の場合):10,000円〜18,000円/m(工事費込み)
適した設置場所:道路との境界、隣地境界、駐車場周り
特徴:圧迫感がなく、採光・通風を確保しやすい

高さ1.8m(目隠し標準)の費用目安とプライバシー確保効果

高さ1.8mは「目隠し標準」として最も需要が高いサイズです。立っている人の視線を遮ることができ、プライバシー確保に効果的です。

費用目安(アルミ目隠しの場合):18,000円〜35,000円/m(工事費込み)
適した設置場所:リビング前、浴室前、隣家との境界
特徴:プライバシー確保と採光のバランスが良い

プロのアドバイス
1.8mあれば、立っている人の視線はほぼ遮れます。座っている視線を遮りたいなら1.5mでも十分です。

高さ2.0m以上の費用目安と風圧・構造上の注意点

高さ2.0m以上になると、風圧荷重への対策が必要になります。基礎の深さや支柱の強度を上げる必要があり、費用が大幅に増加します。

費用目安(アルミ目隠しの場合):25,000円〜50,000円/m(工事費込み)
注意点:
・基礎ブロックの深さを40cm以上に
・支柱の間隔を狭める(通常2mピッチ→1.5mピッチ)
・建築基準法の規制を確認(地域により制限あり)

追加費用が発生する5つの条件|「別途○万円」の内訳

見積書に「別途」「追加工事」と記載される費用は、総額に大きく影響します。本体価格と標準施工費だけで予算を組んでいると、最終的な請求額が想定を大幅に超えてしまうケースも少なくありません。

追加費用が発生する主な条件は「撤去」「コア抜き」「地盤補強」「特殊施工」「搬入・養生」の5つ。これらの条件に自宅が該当するかどうかを事前に把握しておけば、見積もりの「想定外」を防ぐことができます。それぞれの費用目安を詳しく見ていきましょう。

既存フェンス・ブロック塀の撤去費用(5万円〜15万円)

既存のフェンスやブロック塀がある場合、撤去費用が発生します。

フェンス撤去:5,000円〜10,000円/m
ブロック塀撤去:8,000円〜15,000円/㎡
処分費:別途1万円〜3万円

築30年以上のブロック塀は、鉄筋入りかどうかで撤去費用が変わります。事前調査を依頼しましょう。

ブロック塀の上に設置する場合のコア抜き工事(5万円〜10万円)

既存のブロック塀の上にフェンスを設置する「コア抜き工事」は、専用機材が必要です。

費用目安:1箇所あたり3,000円〜5,000円 × 支柱本数
注意点:ブロック塀の強度が不足している場合は、補強工事が必要になることも

プロのアドバイス
古いブロック塀への設置は、塀の強度確認が必須です。無理に設置すると倒壊リスクがあります。

地盤が弱い・傾斜地での基礎補強工事(3万円〜10万円)

軟弱地盤や傾斜地では、標準的な基礎工事では不十分な場合があります。

地盤改良:3万円〜8万円(範囲による)
傾斜地対応:段差処理1箇所あたり5,000円〜15,000円
深基礎:通常の1.5〜2倍の基礎工事費

門柱・コーナー部の特殊施工費(2万円〜8万円)

門柱との接合部やコーナー部は、特殊な部材や加工が必要になります。

コーナー部材:1箇所あたり5,000円〜15,000円
門柱接合:1箇所あたり10,000円〜20,000円
端部キャップ:1箇所あたり2,000円〜5,000円

現場搬入・養生費用(狭小地・3階以上)(3万円〜7万円)

資材の搬入が困難な現場では、追加の人件費や養生費用が発生します。

狭小地(車両進入不可):手運び費用3万円〜5万円
高所作業(3階以上):荷揚げ費用2万円〜5万円
養生費:近隣への配慮が必要な場合1万円〜3万円

プロが教える「失敗しないフェンス選び」5つのポイント

フェンス選びで後悔しないために、建築士の視点から重要なポイントを5つ解説します。実際の現場では「思ったより圧迫感がある」「採光が悪くなった」「メンテナンス費用がかさむ」といった失敗談をよく耳にします。

価格だけでなく、設置後の住み心地やランニングコストまで見据えた選択が大切です。10年、20年と長く使うものだからこそ、以下の5つのポイントを押さえて後悔のない選択をしましょう。

目的別の推奨素材(防犯/目隠し/境界明示/デザイン性)

目的 推奨素材 推奨高さ 費用感
防犯 スチールメッシュ、アルミ格子 1.5m〜1.8m 低〜中
目隠し アルミ目隠し、樹脂木目調 1.8m〜2.0m 中〜高
境界明示 スチールメッシュ 0.8m〜1.2m
デザイン性 鋳物、竹垣、天然木 用途による
プロのアドバイス
防犯目的なら「見通しの良さ」を確保できる格子タイプがおすすめ。完全目隠しは死角を作ります。

「圧迫感を避ける」高さ・色・デザインの選び方

フェンスは設置後に「思ったより圧迫感がある」と後悔するケースが多いです。以下のポイントを押さえて選びましょう。

高さ:必要最低限に抑える。1.8mで十分なのに2.0mにしない
色:明るい色(シルバー、ホワイト、ベージュ)は圧迫感が少ない
デザイン:縦格子より横格子の方が圧迫感が少ない傾向

採光・風通しを確保しながらプライバシーを守る設計

完全目隠しにこだわりすぎると、採光・通風が悪化し、住環境が低下します。

ルーバータイプ:視線を遮りながら風を通す
すりガラス調パネル:光を通しながら視線を遮る
上部透かし:下部は目隠し、上部は格子で採光確保

メンテナンス頻度とランニングコストの比較(素材別)

素材 メンテナンス頻度 10年間の維持費目安
スチールメッシュ 5〜7年で錆止め塗装 1万〜3万円
アルミ 基本的に不要 0円
樹脂木目調 基本的に不要 0円
天然木 2〜3年で塗装 5万〜15万円
鋳物 5〜10年で塗装 2万〜5万円

建築基準法・民法上の注意点(境界・高さ制限)

フェンス設置には法的な制約があります。以下の点を必ず確認してください。

建築基準法:
・高さ2.2mを超える塀は工作物確認申請が必要な地域あり
・道路境界からのセットバック規制

民法:
・境界線上に設置する場合は隣地所有者の同意が必要
・自分の敷地内なら境界ギリギリでもOK(ただしトラブル注意)

プロのアドバイス
境界線上のフェンスは、後々のトラブルを避けるため、自分の敷地内に設置することをおすすめします。

ブロック塀 vs フェンス|どっちが安い?工事費込み比較

外構工事では「ブロック塀とフェンス、どちらが良いか」という質問をよく受けます。結論から言うと、同じ高さ・長さで比較した場合、一般的にフェンスの方が安くなるケースが多いです。

ただし、目的や設置環境によっては、ブロック塀の方が適している場合もあります。2018年の大阪北部地震以降、危険なブロック塀への規制が強化されており、安全面でもフェンスが選ばれる傾向にあります。コスト・安全性・機能性の観点から、それぞれの特徴を詳しく比較していきましょう。

ブロック塀の費用相場(1㎡あたり15,000円〜35,000円)とメリット・デメリット

費用目安:15,000円〜35,000円/㎡(厚さ・仕上げによる)
内訳:ブロック材料費+鉄筋+モルタル+左官仕上げ+施工費

メリット:
・完全な目隠し効果
・防音性が高い
・重厚感・高級感がある

デメリット:
・フェンスより高額になりやすい
・地震で倒壊リスクあり
・採光・通風を遮断
・基礎工事が大掛かり

フェンスの費用相場(1mあたり7,000円〜45,000円)とメリット・デメリット

費用目安:7,000円〜45,000円/m(素材・高さによる)

メリット:
・ブロック塀より安価なケースが多い
・採光・通風を確保できる
・地震での倒壊リスクが低い
・デザインバリエーションが豊富

デメリット:
・完全な目隠しには向かない製品もある
・防音性はブロック塀に劣る

「ブロック+フェンス」の組み合わせが最適なケースと費用

下部をブロック塀(3〜4段)、上部をフェンスにする組み合わせが、コストと機能のバランスが最も良い選択です。

費用目安:20,000円〜40,000円/m
構成例:ブロック塀60cm+フェンス120cm=高さ180cm

メリット:
・足元の汚れ・車のはね上げを防止
・上部で採光・通風を確保
・フルブロックより安価
・フルフェンスより安定感がある

プロのアドバイス
この組み合わせは外構のプロも推奨する定番パターンです。迷ったらこれを基準に考えましょう。

見積の取り方と妥当性チェック|建築士が見る3つのポイント

適正価格でフェンスを設置するには、見積もりの取り方と内容のチェックが重要です。同じ工事内容でも、業者によって見積もり金額が20〜30%以上異なることは珍しくありません。

その差は「ぼったくり」ではなく、仕入れルートや下請け構造、人件費の違いによるものがほとんど。だからこそ、正しい見積もりの取り方と比較方法を知っておくことが、適正価格で工事を依頼する最大のポイントになります。建築士の視点から、見積もりを正しく判断するコツを解説します。

見積書で必ず確認すべき項目(本体/施工費/追加工事/諸経費)

見積書には以下の項目が明記されているか、必ず確認してください。

①本体価格:フェンス本体、柱、部材の単価と数量
②標準施工費:基礎工事、組立、調整の費用
③追加工事費:撤去、コア抜き、補強などの費用
④諸経費:運搬費、養生費、廃材処理費
⑤消費税:税込か税抜かを確認

「一式○○万円」は要注意:内訳明示を求めるべき理由

「フェンス工事一式 30万円」のような見積もりは、内訳が不明瞭で危険です。

内訳が不明だと、以下のリスクがあります。
・追加費用が後から請求される
・他社との比較ができない
・手抜き工事を見抜けない

「内訳を出してほしい」と依頼して断られる業者は、避けた方が無難です。

プロのアドバイス
内訳を出し渋る業者は、何かを隠している可能性があります。遠慮なく明細を求めてください。

相見積の取り方と比較時の注意点(同条件で揃える)

相見積は最低3社から取得することをおすすめします。

比較時の注意点:
・同じ素材・高さ・長さで依頼する
・追加工事の有無を統一する
・保証内容・アフターサービスも比較
・工期も確認(繁忙期は高くなる傾向)

金額だけでなく、「この業者に任せて安心か」という視点も大切です。

メーカー別の価格相場|LIXIL・YKKAP・三協アルミの比較

日本の住宅用フェンス市場は、LIXIL・YKKAP・三協アルミの3社が大きなシェアを占めています。どのメーカーを選んでも品質に大きな差はありませんが、デザインのラインナップや価格帯に特徴があります。

業者によって取り扱いメーカーや仕入れ値が異なるため、希望するメーカーがあれば事前に確認しましょう。なお、定価と実勢価格(実際の販売価格)には大きな開きがあり、一般的に定価の40〜60%程度で購入できます。各メーカーの主力商品と価格帯を見ていきましょう。

LIXILの主力フェンス価格(ハイグリッド/ハイミレーヌ等)

LIXILは最も品揃えが豊富で、コストパフォーマンスの高い製品から高級ラインまで幅広く展開しています。

商品名 タイプ 定価(1m換算) 実勢価格目安
ハイグリッドフェンス メッシュ 8,000円〜 5,000円〜
ハイミレーヌR アルミ格子 15,000円〜 9,000円〜
フェンスAB 目隠し 25,000円〜 15,000円〜

YKKAPの主力フェンス価格(シンプレオ/ルシアス等)

YKKAPはデザイン性に優れた製品が多く、住宅との調和を重視する方に人気です。

商品名 タイプ 定価(1m換算) 実勢価格目安
シンプレオフェンス アルミ格子 12,000円〜 7,000円〜
ルシアスフェンス 木目調目隠し 30,000円〜 18,000円〜
リレーリア 高級目隠し 45,000円〜 27,000円〜

三協アルミの主力フェンス価格(シャトレナ/エルファード等)

三協アルミは品質の安定性に定評があり、長期保証を重視する方に選ばれています。

商品名 タイプ 定価(1m換算) 実勢価格目安
シャトレナ アルミ格子 14,000円〜 8,000円〜
エルファード 目隠し 28,000円〜 16,000円〜
カムフィX メッシュ 9,000円〜 5,500円〜
プロのアドバイス
メーカーによる品質差はほとんどありません。デザインの好みと価格で選んで大丈夫です。

外構フェンスを安く設置する3つの方法

品質を落とさずにフェンス費用を抑える方法があります。「安かろう悪かろう」ではなく、同じ品質・同じ工事内容で費用を下げるコツを知っておくことが大切です。

以下の3つの方法を実践すれば、相場より20〜30%安くなることも珍しくありません。特に「相見積もり」と「外構専門業者への直接依頼」は、最も効果的なコストダウン方法です。それぞれ具体的に解説します。

複数業者から相見積を取り比較する(費用差20〜30%)

同じ条件で3社以上から見積もりを取ると、費用差が20〜30%出ることがあります。

業者によって得意な工事や仕入れルートが異なるため、価格差が生じます。面倒でも最低3社は比較しましょう。

相見積のコツ:
・同じ素材・サイズ・工事内容で依頼
・「他社からも見積もりを取っている」と伝える
・価格交渉は最後の1社に絞る

「自社施工」の外構専門業者を選ぶ(中間マージン削減)

ハウスメーカーや工務店経由でフェンス工事を依頼すると、中間マージンが15〜30%上乗せされます。

外構専門業者に直接依頼すれば、同じ工事内容でも大幅にコストダウンできます。

探し方:
・「○○市 外構専門」で検索
・一括見積もりサイトを活用
・施工事例が豊富な業者を選ぶ

プロのアドバイス
ハウスメーカー経由より外構専門業者の方が、価格も知識も有利なケースが多いです。

グレードを下げる/設置範囲を最適化する

予算オーバーの場合は、以下の方法でコストを調整できます。

グレードを下げる:
・目隠し→格子タイプに変更
・木目調→アルミ単色に変更
・鋳物→アルミ格子に変更

設置範囲を最適化:
・必要な箇所だけに絞る
・道路側は高く、隣地側は低くする
・植栽と組み合わせて長さを減らす

よくある質問FAQ|フェンス費用の疑問を解決

フェンス費用に関して、お客様からよく寄せられる質問をまとめました。「DIYで安くできる?」「補助金は使える?」「隣地との費用折半は?」など、多くの方が気になるポイントを建築士の視点から回答します。

ここで紹介する内容は、見積もり依頼前に知っておくと判断に役立つものばかりです。ぜひ参考にしてください。

DIYで設置すれば安くなる?プロに頼むべきケースは?

DIYなら施工費を節約できますが、以下のケースはプロに依頼すべきです。

プロに依頼すべきケース:
・高さ1.5m以上のフェンス
・ブロック塀へのコア抜き設置
・傾斜地・軟弱地盤
・10m以上の長い距離

DIY可能なケース:
・高さ1m以下の簡易フェンス
・独立基礎ブロックへの設置
・短い距離(5m以下)

基礎工事の失敗は後から修正が困難です。不安な場合はプロに依頼してください。

フェンスの耐用年数は?素材別のメンテナンス頻度は?

素材 耐用年数 メンテナンス
スチールメッシュ 15〜20年 5〜7年で錆止め
アルミ 25〜30年 ほぼ不要
樹脂木目調 20〜25年 ほぼ不要
天然木 10〜15年 2〜3年で塗装
プロのアドバイス
ランニングコストを含めると、アルミや樹脂製が長期的にはお得です。

補助金・助成金は使える?ブロック塀撤去の自治体支援

危険なブロック塀の撤去には、多くの自治体で補助金制度があります。

補助対象となりやすいケース:
・高さ1.2m以上の古いブロック塀
・通学路に面した塀
・ひび割れ・傾きのある塀

補助金額の目安:
・撤去費用の1/2〜2/3(上限10万〜20万円程度)
・フェンスへの建替えでさらに加算される自治体も

「○○市 ブロック塀 補助金」で検索し、お住まいの自治体の制度を確認してください。

隣地境界のフェンス費用は折半?トラブル回避の方法

境界線上にフェンスを設置する場合、費用折半は法的な義務ではありません。

トラブル回避のポイント:
・境界確定測量を実施する
・自分の敷地内(5〜10cm内側)に設置する
・事前に隣地所有者に説明・相談する
・合意内容は書面で残す

「折半」を前提に話を進めると、トラブルの原因になります。自分の敷地内に自費で設置するのが最も安全です。

まとめ:外構フェンス費用は「5つの条件」で即判断できる

この記事では、外構フェンス費用の相場から選び方、見積もりのチェックポイントまで詳しく解説しました。フェンス費用は「目的・素材・長さ・高さ・設置環境」の5つの条件で決まります。

この5つを把握しておけば、見積もりを見たときに「この金額は妥当か」を自分で判断できるようになります。最後に、この記事で分かったことと、見積もり依頼前に確認すべきポイントを整理しておきましょう。

この記事で分かったこと(10m/20mの相場/追加費用の条件/選び方)

【相場の目安】
・10m設置:7万円〜75万円(素材・高さによる)
・20m設置:12万円〜145万円(素材・高さによる)
・最も安い:スチールメッシュ(7,000円〜15,000円/m)
・最も高い:竹垣・鋳物(25,000円〜60,000円/m)

【追加費用が発生する条件】
・既存塀の撤去:5万〜15万円
・コア抜き工事:5万〜10万円
・地盤補強:3万〜10万円
・特殊施工:2万〜8万円
・搬入・養生:3万〜7万円

次のステップ:見積依頼前に確認すべき3つのこと

この記事を読んだ後、見積もりを依頼する前に以下の3点を確認してください。

①設置目的と優先順位を明確にする
防犯・目隠し・境界明示・デザイン、何を最も重視するか決めましょう。

②設置場所の条件を把握する
撤去の有無、傾斜、地盤、搬入経路など、追加費用の要因を確認しましょう。

③最低3社から相見積を取る
同じ条件で比較し、総額と内訳の両方をチェックしましょう。

プロのアドバイス
この記事の相場表を手元に置いて、見積もりの妥当性をチェックしてください。適正価格で満足のいくフェンスを選びましょう。
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