石橋優介
カーポートの撤去は、撤去だけの安い見積もりで頼み、処分費や基礎の扱い、あとの工事で総額がふくらむケースが後を絶ちません。
撤去費用の相場と内訳、基礎の扱いと頼み先の選び方を、一級建築士・石橋が確認しました。
- カーポートの撤去費用の相場(1台用・2台用の目安)
- 見積書の内訳と、基礎を残すか撤去するか
- 火災保険の使い方と自分で撤去する時の注意
カーポートの撤去費用は?
1台・2台の相場

カーポートの撤去費用は、台数と、地中の基礎をどうするかで大きく変わります。
柱を地面で切って基礎を残す方法なら、1台用で8万〜12万円、2台用で10万〜15万円ほどが今の目安です。
出典:解体業者リプロ(カーポート撤去費用の記事・2026年の目安・2026年10月確認)
1台用8万〜12万円・2台用10万〜15万円が今の目安
この解体業者は、数年前まで1台用の相場を6万〜8万円と伝えていましたが、作業員の人件費と産業廃棄物の処分費が上がり、今は8万〜12万円ほどになったと説明しています。古い記事の安い相場をそのまま当てにしないことが大切です。
柱を地面で切り、基礎を残した場合の目安
出典:解体業者リプロ(2026年の目安)。3台用以上や鉄骨のカーポート、基礎まで掘り出す場合はもっと高くなります。
撤去のあとに駐車場をコンクリートにするなら、1〜2台分で20万〜40万円ほどが加わります(外構・エクステリアパートナーズ)。撤去だけで終わるのか、あとの工事まで頼むのかで、総額は大きく変わります。
プロのアドバイス
同じ1台用でも、処分費やあとの工事の入れ方で総額は何倍も変わります。内訳を見ましょう。
自分の家の台数と条件で計算すると、総額の目安が分かります。
カーポートの撤去|かんたん3問
わが家のカーポート、
撤去にいくらかかる?
台数・作業のしやすさ・撤去のあとの工事から、業者に頼んだ時の総額の目安を計算します。
あなたの条件でのカーポート撤去総額
8万〜12万円
真ん中の目安 約10万円
60万円までの相場メーター撤去とあとの工事の総額
(1〜2台・基礎は残す)
撤去の相場真ん中あなたの幅
費用の割合
撤去
あとの工事・狭い現場の追加は0円
金額の内訳
- 撤去8〜12万円
- 狭い現場の追加1〜3万円
- コンクリート20〜40万円
- 基礎(地中のコンクリート)まで掘り出すと、重機が要るなどで大きく高くなることがあります。業者とやり方で差が大きいので、見積もりで確かめてください。
- 台風や大雪で壊れた場合は、火災保険が使えることがあります。撤去の前に保険会社に確かめてください。
- 3台用以上や鉄骨のカーポートは、もっと高くなります。
- 新しいカーポートを付ける費用は別です。
あなたの条件では、総額に8万〜12万円の幅があります。同じカーポートでも、撤去のやり方・処分費・あとの工事の入れ方と、頼む業者で総額は大きく変わります。どこに頼むかで総額が変わるので、見積もりで比べるしかありません。
面倒な相見積もりを、
1分で終わらせるタウンライフ外構
比べるには何社かに見積もりを頼む必要がありますが、自分で1社ずつ連絡するのは手間です。タウンライフ外構なら、1回の入力で複数の外構業者にまとめて見積もりを頼めて、届いた見積もりやプランを並べて比べられます(無料)。

- 審査を通った業者だけが登録されている評判の悪い業者は登録を外す仕組みなので、しっかりした業者を一から探す手間が減ります
- 見積もりを頼む会社を、自分で選べるどの業者に頼むかを自分で決められます
- 断りにくい時は代わりに断ってくれる何社かに頼んでも、気まずくなりません
計算に使った数字:撤去は解体業者リプロ(1台用8万〜12万円・2台用10万〜15万円、基礎を残す方法、2026年の目安)、狭い現場の追加1万〜3万円は総樹緑化、コンクリートの打設20万〜40万円(1〜2台分)は外構・エクステリアパートナーズ(2026年10月確認)。実際の金額は、現地の状態と業者で変わります。
カーポートの撤去で
後悔しやすい3つの失敗

撤去費用の目安が分かっても、頼み方を間違えると、費用がかさんだり、損をしたりします。
よくある失敗を3つ見ていきます。
失敗①撤去作業だけの安い金額で、総額を考えてしまう
「撤去は3万〜8万円」と書かれた見積もりでも、運搬や処分、機材の費用が別に5万〜15万円かかる、という例があります(外構・エクステリアパートナーズ)。撤去作業の金額だけを見て、総額を少なく見積もってしまうのはよくある失敗です。
失敗②基礎を残したことを知らずに、次の工事で困る
柱を地面で切る方法では、地中のコンクリートの基礎はそのまま残ります。あとで駐車場をコンクリートにしたり、別の場所に新しいカーポートを付けたりする時に、残った基礎が邪魔になりがちです。
基礎を残すか撤去するかは、撤去のあとに何をするかで決めます(くわしくは後の章で説明します)。
失敗③台風で壊れたのに、火災保険を確かめずに自費で撤去する
台風や大雪で壊れたカーポートは、火災保険が使えることがあります(解体業者リプロ)。先に撤去してしまうと、壊れた状態を確かめてもらえず、保険の手続きが難しくなります。
⚠️ 撤去の前に、保険会社に連絡を
自然災害で壊れた場合は、撤去を頼む前に、壊れた所の写真を撮り、加入している火災保険の窓口に相談してください。使えるかどうかは契約で変わります。
総額の内訳・基礎の扱い・保険の3つを、撤去の前に確かめておけば、大半の失敗は防げます。
→ カーポートの撤去に慣れた業者を、複数まとめて比べる(無料)
撤去費用の内訳と、
高くなる条件

見積書には、撤去の作業のほかに、処分や運搬の費用が並びます。項目ごとの目安を知っておくと、見積書を見た時に判断しやすくなります。
見積書の内訳(作業費・処分費・運搬費・補修)
| 項目 | 目安(1台用) |
|---|---|
| 解体・撤去の作業費(作業員2〜3人・1日) | 約5万〜7万円 |
| 産業廃棄物の処分費 | 約1万〜2万円 |
| 運搬費 | 約1万〜1.5万円 |
| 切った柱の跡の補修・諸経費 | 数千円〜 |
| 合計 | 約8万〜12万円 |
出典:解体業者リプロ(作業員1人あたり約23,000円・都内近郊の目安)
金額の大半は、作業員の人件費です。作業員1人の1日あたりの費用が上がっているため、撤去費用も上がっています。
高くなる条件
(台数・素材・狭い現場・基礎)
1つめは、台数が多い・大きい場合です。3台用以上や縦に長いカーポートは、15万〜30万円以上になることも珍しくありません(エクスマイルガーデン)。
2つめは、鉄骨のカーポートの場合です。部材が重く、切る作業も要るので、アルミより人件費と処分費がかさみます。
3つめは、隣の家や壁にぎりぎりの現場です。はしごや足場を工夫する必要があり、同じアルミでも1万〜3万円ほど上乗せになることがあります(総樹緑化)。
4つめは、地中の基礎まで掘り出す場合です。次の章でくわしく説明します。
「撤去一式」とだけ書かれた見積もりは、処分費・運搬費・基礎の扱いが入っているかを聞き、項目ごとに分けてもらってください。
基礎は残す?撤去する?
費用の違いと決め方

カーポートの柱は、地中のコンクリートの基礎で支えられています。撤去の時、この基礎を残すか掘り出すかで、費用が大きく変わります。
柱を地面で切るなら、基礎は地中に残る
多くの撤去は、柱を地面のところで切る方法で行います。地面から下の基礎はそのまま残り、切り口を補修して終わります。費用を一番抑えられます。
基礎まで掘り出すと、大きく高くなることがある
地中の基礎まで掘り出すと、費用は大きく上がります。ある解体業者は、地中60cmほどまで埋まった基礎を撤去すると重機が要り、30万〜40万円ほどになると説明しています(解体業者リプロ)。
一方で、基礎1つの撤去を8,000円ほどとする業者もあります(クラッソーネ)。基礎の大きさや、手作業で掘れるか、重機が要るかで、業者ごとの差がとても大きい部分です。
💡 迷ったら、撤去のあとに何をするかで決める
駐車場を砂利のまま使う、同じ場所に新しいカーポートを付ける、といった場合は、基礎を残す方法で足りることが多いです。駐車場全体をコンクリートにし直す場合は、その工事の中で一緒に撤去してもらう方が手間が少なくなります。
基礎の扱いは業者ごとの差が一番大きい所です。見積もりでは、基礎を残すのか掘り出すのかを必ず書いてもらってください。
撤去したあとはどうする?
コンクリート・新設・砂利

カーポートを撤去したあとの駐車場をどうするかで、頼み先も総額も変わります。
駐車場をコンクリートにする
撤去と一緒に駐車場を土間コンクリートにすると、1〜2台分で20万〜40万円ほどが加わります(外構・エクステリアパートナーズ)。費用の目安は駐車場のコンクリート工事の費用の記事でも紹介しています。
新しいカーポートに付け替える
古いカーポートを撤去して新しいものに付け替えるなら、撤去と新設を同じ業者にまとめて頼むと、打ち合わせが1回で済みます。新しいカーポートの値段はカーポートの値段・費用相場の記事を参考にしてください。
砂利を敷いて安く仕上げる
費用を抑えたいなら、撤去のあとに砂利を敷く方法もあります。砂利敷きは1㎡あたり3,000〜7,000円ほどが目安です(砂利敷きの費用の記事)。
撤去だけで終わるのか、あとの工事まで頼むのかを先に決めると、見積もりを比べやすくなります。
あとの工事まで決まったら、撤去と新しい駐車場をまとめて頼める業者に見積もりを取ると、総額を比べやすくなります。
台風で壊れたカーポートは
火災保険・補助金を確かめる

台風や大雪で壊れたカーポートを撤去するなら、自分で全部払う前に、保険と補助金を確かめます。
台風・大雪で壊れたら、火災保険が使えることがある
火災保険には、風や雪の被害も補う契約が多くあります。カーポートが補う対象に入っているか、いくら以上の被害から出るかは、契約で変わります。
壊れた状態の写真を撮り、撤去を頼む前に保険会社に相談するのが基本です。保険の使い方はカーポートの修理費と火災保険の記事でくわしく説明しています。
撤去だけに使える補助金は少ない
カーポートの撤去そのものを対象にした補助金は少なく、多くは危険なブロック塀の撤去など、別の工事が対象です。カーポートと一緒に古いブロック塀も撤去するなら、その分は補助が出ることがあります(ブロック塀の撤去費用の記事)。
保険も補助金も「撤去の前に」相談するのが大前提です。工事を始めてからでは使えないことがあります。
→ 壊れたカーポートの撤去を、複数の業者にまとめて相談する(無料)
カーポートは自分で撤去できる?
費用と注意点

小さなアルミのカーポートなら、自分で撤去することもできます。ただ、屋根や柱は思ったより重く、危険も伴います。
自分で撤去すると
1.5万〜3.5万円ほど
自分で撤去する場合の費用は、道具代や処分費を合わせて1.5万〜3.5万円ほどが目安とされています(クラッソーネ)。柱を切る電動のこぎりは、本体と刃で2万〜3万円ほどで用意できます(解体業者リプロ)。
業者に頼んだ方がいいケース
屋根の上での作業や、柱を切った時に本体が倒れてくる危険があります。2台用以上や鉄骨のカーポート、隣の家や道路に近いカーポートは、けがや物を壊す危険が大きいので、業者に頼む方が安全です。
外した部材は、家庭のごみとして出せないことが多く、処分先も自分で探すことになります。
1台用の小さなアルミのカーポート以外は、業者に頼む方が安全で、安くつくこともあります。
カーポートの撤去はどこに頼む?
業者選びと見積もりの比べ方

カーポートの撤去を頼める先は、主に解体業者と外構業者です。コメリ・コーナン・カインズなど、ホームセンターの工事の窓口で受け付けていることもあります。
撤去だけなら解体業者、あとの工事までなら外構業者
撤去だけなら、壊すことと処分に慣れた解体業者が向いています。撤去のあとにコンクリートや新しいカーポートまで考えるなら、外構業者にまとめて頼むと、打ち合わせが1回で済みます。ホームセンターに頼む場合は、実際に工事をする会社がどこかを確かめておくと安心です。
3社くらいの見積もりを、同じ条件で並べて比べる
同じカーポートでも、業者によって見積もりに入る作業と金額は変わります。3社くらいから、同じ台数・同じ撤去のやり方(基礎を残すか)で見積もりを取り、項目ごとに並べると、高い所と抜けている所が見えてきます。
⚠️ この見積書には気をつけて
「カーポート撤去一式」とだけ書かれ、処分費・運搬費・基礎の扱いが分からない見積書は、あとから追加の費用が出やすいです。項目ごとに分けて出してもらってください。
見積書を比べる時は、「処分費と運搬費が入っているか」「基礎を残すか掘り出すか」「切り口の補修が入っているか」の3点を確かめてください。
面倒な3社の相見積もりも、
入力1回で終わらせるタウンライフ外構
とはいえ、何社にも自分で連絡するのは手間です。タウンライフ外構なら、1回の入力で複数の外構業者にまとめて見積もりを頼めて、届いた見積もりやプランを並べて比べられます(無料)。

- ①審査を通った業者だけが登録されている
評判の悪い業者は登録を外す仕組みなので、しっかりした業者を一から探す手間が減ります - ②見積もりを頼む会社を、自分で選べる
撤去だけの会社か、あとの工事まで頼める会社かを、自分で決められます - ③住んでいる市区町村の業者を紹介してもらえる
業者は市区町村ごとの対応地域で登録されているので、近くの業者から見積もりが届きます - ④断りにくい時は、代わりに断ってくれる
3社くらいに頼んでも、気まずくなりません
出典:タウンライフ外構(タウンライフエクステリア)公式サイト。入力は1分ほどで、利用は無料です。
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